萩の月は宮城県を代表する銘菓ですが、「おいしい」「まずい」という両極端な意見があります。
結論から言うと「おいしい」と感じる人の理由は以下のとおりです。
- ふわふわ感とクリームの濃厚さ
反対に、「まずい」と言う人の理由は次のものでした。
- 卵や牛乳の香りが合わない
- かすたどんの方が美味しい
上記の結論について、実際に食べた人の口コミから両方の意見を検証しています。
さらに、誰でも簡単にできるおいしい食べ方についても紹介します。
この記事を読めば、萩の月の本当の評判が分かります。
「まずい」と感じる人の声は2パターン
卵や牛乳の香りが合わない
20年以上前に食べた時の美味しさが忘れられなくて購入しました。久しぶりに食べて、カスタードクリームのたまご感が強いなと思いました。
思ったよりまずくはないが牛乳が嫌いなので私には向いてなかった
牛乳の風味が感じられるお菓子でしたね
このように、「卵や牛乳の香りが合わない」という意見が結構ありました。
卵や牛乳が苦手な人には「まずい」と感じるようです。
ただ、萩の月のクリームはいわゆる「カスタード」です。
そもそもカスタードは卵・牛乳・砂糖・香料を加熱して作るものなので、卵や牛乳の香りがするのは素材の風味が活きている証拠です。
この点を踏まえると、萩の月は卵や牛乳が好きな人におすすめのお菓子と言えます。
さらに、「かすたどんの方が美味しい」という声も。
かすたどんの方が美味しい
かすたどんが好きでレビューを見ていて同じ様な物らしいので一度どんなものかと購入、私には合わなかった残念、値段も高かったのですごく期待していた。届いて高い訳がわかりました。一個づつ箱に入っていて、これでかと…
本当に残念です。
ずっと前から食べたいと思っていて思い切ってお取り寄せしてみました!
しかし中のカスタードが美味しくない...
決してお安くないのに味に非常に残念でした
1個も完食できなかった...
個人的に鹿児島のお菓子、かすたどんの方が何倍も美味しいと思う。
残りどうしよう。
このように、鹿児島の「かすたどん」の方が美味しい・コスパが高いという口コミが見られました。
萩の月と「かすたどん」の比較
ここで「萩の月」と「かすたどん」について、簡単に比較してみます。
発売年 |
|
---|---|
1個あたりの値段(税込) |
|
原材料 |
|
賞味期限 |
|
1個あたりの包装形態 |
|
味の違いについて
「萩の月」には牛乳・バターが使われていますが、「かすたどん」では植物油脂・脱脂粉乳となっています。
このため、「萩の月」の方がミルキー感とコクが高く、逆に「かすたどん」の方は軽やかな味となります。
もともと「かすたどん」が好きな人から見ると、「萩の月」はクリームが重く感じるのが、苦手な理由でしょう。
この原因として考えられるのは、九州では乳製品の消費量が少ないことです。(参考:都道府県別牛乳消費量 - とどラン)
鹿児島銘菓の「かすたどん」が好きな人は、牛乳やバターの味にそもそも馴染みがない可能性があります。
値段の違いについて
「萩の月」の方が、高級な原材料を使っていることは一目瞭然です。
そのため、「かすたどん」より値段が高くなるのは当然ですね。
さらに言うと、「萩の月」は個別の化粧箱入りで買うと1個あたり34円も高くなります。
これには歴史的な背景があります。
「萩の月」が1978年、JALの機内菓子に採用された際に、より高級感を高める必要があって化粧箱入りが誕生しました。
その名残りが個別の化粧箱入りというわけです。
しかしながら、現在は化粧箱入りの他に、簡易包装でも売られています。
「萩の月」の値段に不満な人は、簡易包装のものを買うと良いです。
「萩の月」と「かすたどん」は別物
このように、「萩の月」と「かすたどん」は、形が似ていても「別物」だと分かります。
とくに、良質な乳原料が織りなすミルキー感や深いコクが分かる人には、萩の月の良さを評価しやすいです。
その証拠に、萩の月が「おいしい」と言う人たちの意見を見てください。
萩の月を「おいしい」と感じる人の声
ふわふわ感とクリームの濃厚さが美味しい
先日仙台に行った時、お土産に萩の月を買いました。ところが、帰宅後に、買い忘れがあったことに気づき、注文しました。スピーディーに届けていただき、助かります。萩の月は、似たようなお菓子が全国にありますが、中のクリームのコクや、皮のふわふわ感が、やはり他のお菓子とは全然違うんですよね。おいしいです。
たまにお土産で頂くのですが…大好物で ふと食べたくなり注文しました。相変わらず味ゎ最高、まわりゎ目の細かいスポンジなのかな…卵を沢山使ってるって感じで中のクリームゎ濃厚なカスタードクリームって感じかな?とにかく美味しいです。
このように、「ふわふわ感とクリームの濃厚さ」がうますぎという感想が非常に多かったです。
他にもこんな声が多数。
類似商品よりも美味しい
同じような物はありますが萩の月は本当に美味しいです。
似た菓子は多いものの、他の製品とは一線画してます。
類似商品よりも美味しいという感想が意外と多かったです。
たしかに、萩の月は「パクリ」「ジェネリック」という検索がされるほど、類似品が多いのが特徴の一つです。
その数は全国で50以上はあると言われています。
ただ、ライバルが多い中で、発売から40年以上も淘汰されていないのは、驚くべき事実です。
不動の人気を誇る「萩の月」の美味しさが、十分に多くの人から認められている証拠と言えるでしょう。
おいしい食べ方のアレンジ5選
1. 冷やす
メーカーが公式で推奨している美味しい食べ方です。
冷蔵庫で小1時間ほど冷やすだけなので、とても簡単です。
カスタードの甘さが抑えられるので、「ちょっと重たいな~」と感じる人におすすめです。
2. 凍らせる
冷凍庫で凍らせて食べるのも美味しいです。
ふわふわ感は減りますが、カスタードの食感が変化します。
また、冷凍庫に入れる時間によっても食感がかなり違います。
半日凍らせればカスタードが固くなって、チーズケーキみたいになります。
2時間くらいなら、カスタードはほどよくモッチリして美味しく食べられます。
3. 電子レンジで温める
萩の月は温めると、カスタードがトロっとして甘みが強くなります。
500wの電子レンジなら20秒くらい温めればOKです。
好みで調節してみてください。
ただし、袋のまま温めると破裂の危険があります。
ですので、袋から出して皿の上に乗せ、ラップをかけて加熱すると、ふわふわ感が増して美味しく食べられます。
4. オーブントースターで焼く
萩の月はオーブンやトースターで焼くことで、外側がサクッとして美味しく食べられます。
まるで別のお菓子みたいな味になるので、飽きてしまった時におすすめです。
オーブンレンジを使う人は、トースター機能があればそれを使ってください。
トースター機能がない場合は、オーブンの設定温度を200~240℃にします。
加熱時間はオーブントースターの個体差で変わるので、焼き色を見ながら時間を調節するのがポイントです。
だいたい3~10分くらいで焼色がついてきます。
予熱をしておくと早く焼けます。
中のカスタードが温まるのがイヤな人は、萩の月を冷やしてから焼きましょう。
逆に、カスタードもトロっとさせたい人は、電子レンジで温めた萩の月を焼くと良いです。
5. タバスコをつける【禁断】
異論はあると思いますが、個人的にはタバスコをつけるのも萩の月のおいしい食べ方です。
カスタードのコクにタバスコの塩気と酸味が加わると、歴史あるお菓子とは思えないスパイシーな味を楽しめます。
そもそも萩の月の材料は、牛乳・卵・砂糖がメインです。
言うなれば「アイスクリーム」に近い食べ物でもあります。
「アイスクリームにタバスコをつけるの??」と驚く人が多いと思いますが、世界的に見ると意外と支持されているのです。
(参考:TABASCO®ブランドとノンナジェラートのコラボレーションイベント)
萩の月にタバスコをつける場合は、小皿にタバスコを入れておき、一口大にちぎった萩の月をタバスコにつけて食べるのがポイントです。
好みに合わせて、つけるタバスコの量を調節します。
前述した「冷やす・凍らせる・温める・焼く」などした萩の月にタバスコをつけるのも、色々な組み合わせが楽しめて美味しいです。
ただし、類似の「かすたどん」にはタバスコが合いませんでした。
はっきりとした理由は分かりませんが、タバスコの強い風味に対してコクが足りないのかもしれません。
タバスコに関しては僕以外に試している人を見たことがないので、興味がある人はぜひチャレンジしてみて欲しいです。
(ただし、辛いものが苦手な人には当然NGです)
まとめ
宮城県の銘菓「萩の月」は美味しいのか?美味しくないのか?について、実際の口コミを紹介しながら検証しました。
まとめると、
- 牛乳や卵の香りが苦手な人には「まずい」
- 牛乳や卵の濃厚な風味が「おいしい」
と言えます。
このように、全国的にも話題性のある「萩の月」。
食べたことがない人はもちろん、しばらく食べていない人も、自分好みの食べ方で味を確かめてみてはいかがでしょうか。
ふるさと納税で賢く手に入れるのもオススメです↓
|
萩の月の基本情報
名称 | 萩の月(はぎのつき) |
---|---|
メーカー | 菓匠三全(宮城県仙台市) |
公式サイト | https://www.sanzen.co.jp/ |
発売年 | 1979年 |
名前の由来 | 萩が咲き乱れる宮城野の空に浮かぶ満月をイメージ |
値段 | 166円(税込・簡易包装) |
賞味期限 | 発送日を含め10日間 |
保存方法 | 常温 |
カロリー | 1個あたり147 kcal |
原材料 | 牛乳(国内製造)、卵、砂糖、小麦粉、還元水飴、乳製品、バター、でん粉/トレハロース、グリシン、乳化剤、香料、膨張剤 |