一六タルトの読み方は「いちろくたると」で、愛媛県の銘菓として有名です。
しかし、口コミの中には「まずい」「美味しい」という両極端な意見があります。
結論から言うと、「まずい」と思う人の理由は次のとおりです。
- ゆずの風味が苦手
- ゆずとあんの組合せが苦手
- 甘すぎる
実際に食べた人の口コミを検証していますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読めば、一六タルトの本当の評判が分かります。
一六タルトを「まずい」と感じる人は3パターン
1. ゆずの風味が苦手
柚子の味がダメでした。せっかく美味しそうなのに、、、残念です。柚子が入ってないモノを探せば良かったなぁ。
一六タルトって愛媛だったんだ...
— 岡野サクタロ (@sakunationninth) May 7, 2017
柚子の風味が苦手なんだよね...........
このように、もともと柚子の味や香りが苦手な人にとっては、一六タルトは美味しく感じないようです。
柑橘類の中でも、とりわけ柚子の香りは強いので、好き嫌いが分かれます。
しかし、一六タルトに柚子が使われている理由は、柚子が四国特産だからです。
また、一六タルトには「柚子味」の他にも、季節限定の味(※)がありますが、全ての味で「愛媛県産の柚子果皮」が使われています。
つまり、メーカーは「一六タルトに柚子は不可欠」という強いこだわりがあると言えます。
このことから、ゆずが本当に苦手な人は、そもそも一六タルトを食べない方が良いでしょう。
ただし、柚子の香りは大人になると苦手でなくなる人も多いです。
苦手と思っている人も、たまに試してみると味の世界が広がるかもしれません。
ちなみに、一六タルトの季節限定の味は、柚子の皮が入っていても柚子あんではないので、そちらから試してみるのも良いです。
(※)季節限定の味
・宇治抹茶
・甘夏みかん
・塩レモン
・あまおう苺
・桜
さらに、「味の組合せ」について不満の声も。
2. ゆずとあんの組合せが苦手
一六タルト、柚子の香りと餡の組み合わせがどうも苦手
— ワ州路快速@GAFAの顧客 (@bnd3yh) January 26, 2019
途中で送ってしまったすみません
— りょくは@低浮上 (@Ryoku_ha369) November 29, 2018
あんこにゆずが入ってる時点で、本来の風味と違うから苦手な方もいるかもですね。
あとは全方位甘めだからそこもあるかもしれない。一六タルト、緑茶の苦味だとリセットできないから抹茶たてて食べたい1品です
このように、柚子餡が苦手という声もあります。
現代では「小豆のあんこ」があまりにも一般的なので、それ以外の風味のある餡には違和感を感じて苦手となる人はいます。
「みそ餡」や「ごま餡」がダメな人も同じ理由が多いようです。
しかし、歴史的に見ると、あんこの材料は小豆とは限りません。
小豆あんが生まれたのは鎌倉時代と言われており、それから長い年月の間に、数え切れない種類の餡が作られてきました。
(参考:食料の百科事典・丸善出版)
一六タルトで使われている柚子餡も、「加合あん」という分類の中では代表的な餡の一つです。
紅茶で例えるなら、ストレートでしか飲んだことのない人が「レモンティー」を苦手と言ってるようなものです。
この記事を読んだ人なら、頭をリセットして柚子餡の良さを感じられると思います。
さらに、「甘さ」についての不満の声も。
3. 甘すぎる
親戚からの貰い物。
手にとるとカステラ?部分がめちゃくちゃぺっとり。原材料砂糖がトップなだけあるわ…。
この時点で一切れ完食はムリだなと思いつつ、頂いたものを食べずに処分も義に反するので一口。最近甘いもの嫌いになってきたせいもあるからか、ごめんなさいやっぱ無理ー…。
あ!!!
— 囚人(えせ中国人)@赤狼一家 (@syujinno96) January 20, 2021
そういやLIFEで、四国フェアやってて久しぶりに「一六タルト」見た!!!
でも...
あまあいもの苦手じゃ~_(´ཀ`」 ∠)_
このように、甘すぎるという意見も多いです。
たしかに、一六タルトは餡がしっかり甘い上に、カステラ生地もほんのり甘いです。
(つまり全部甘い)
なので、甘いものが苦手な人には基本的におすすめしません。
しかし、一六タルトの甘さが気になる人でも、食べ方を工夫することで美味しくいただけます。
飲み物と一緒に食べる
本来お菓子は、お茶やコーヒーなどの飲み物と一緒に食べるのが基本です。
そうすることで、口に広がる甘さが適度に流され、じっくりと美味しさを味わうことができます。
こし餡の和の甘さが優しい一六タルトには、「ほうじ茶」「濃い抹茶」がよく合います。
(一六タルトには洋風の材料が入っていません)
一六タルトの良さを十分に引き出すためにも、ぜひ一手間をかけて飲み物と一緒に食べてください。
4つに切って左下から食べる
一六タルトの甘さで「口飽きする」場合は、食べる順序を工夫してみてください。
- お皿に「のの字」が読める向きで寝せる
- 1切れを4等分する
- 左下から時計回りの順番で食べる
上記の順序で食べると口飽きしません。
なぜなら、最も甘い餡を口に入れる割合が徐々に減っていくからです。
一六タルトの断面は、筆で書いた「のの字」に見える特徴があります。
その特徴を利用して、一口分の餡の量を調整するわけです。
一六タルトは茶道でも主菓子として使われることがありますが、黒文字(楊枝のようなもの)で切り分けていただきます。
しかし、適当にガブリと食べてしまうと、餡とカステラ生地のバランスが悪く、甘さも気になってしまいます。
ぜひ食べる順序もひと工夫して、一六タルトの美味しさを存分に引き出してみてください。
甘いだけのお菓子とは違うことが分かると思いますよ。
その証拠に、一六タルトが「美味しい」と言う人の意見を見てください。
一六タルトを「美味しい」と感じる人の声
餡の上品な甘さとしっとり生地が良い
ゆず餡が良いです。カステラも程よい硬さでふわふわ過ぎずしっとりキメの細かい良い感じです。飽きずに美味しくいただいています。
愛媛と言えば一六タルトですね🎶上品な甘さとしっとりしたタルトが大好き😆💕ノーマルの味以外にもあるんですね❤️美味しそう😃今は旅行にも行けないので、公式サイト利用させていただきます🎵#一六タルト
— かなみ@夢追い (@QZNyiriKLHVuJ9n) May 3, 2021
このように、「上品な甘さとしっとり生地」が美味しいという感想が圧倒的に多いです。
甘さが苦手という意見と正反対なのが興味深いですね。
また、「まずい」という人がいなかったカステラ生地の評価も高いです。
一六タルトの美味しさは、「柚子の香り」「餡の上品な甘さ」「キメの細かいカステラ」の3つの一体感がポイントと言えます。
やはり、発売から70年以上も愛され続けている商品なので、多くの人が「おいしい」と認めているのは確かです。
まとめ
愛媛県の銘菓「一六タルト」がまずいという理由について、実際の口コミを紹介しながら検証しました。
まとめると、
- ゆずとあんこが苦手な人には「まずい」
- 柚子あんとカステラ生地の一体感が「美味しい」
と言えます。
このように、圧倒的な人気で愛されている「一六タルト」。
もし食べたことがないという人は、ぜひ一度そのおいしさを確かめてみてください。
一六タルトの基本情報
名称(読み方) | 一六タルト(いちろくたると) |
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メーカー | 株式会社一六(愛媛県松山市) |
公式サイト | https://www.itm-gr.co.jp/ichiroku/ |
発売年 | 1951年頃(参考:価格.com - 「ワールドビジネスサテライト」で紹介されたグルメ情報 | テレビ紹介情報) |
名前の由来 | メーカーの創立年である明治16年の「16」と、初代松山藩主がポルトガル人から教わったとされる「タルト」が由来 |
値段 | 756円(税込・1本)/129円(税込・1切れ個包装) |
賞味期限 | 約30日間 |
保存方法 | 常温 |
カロリー | 1本あたり1058 kcal(1切れあたり96kcal) |
原材料 | 砂糖(国内製造)、小豆生餡、液全卵、小麦粉、柚子果皮、水あめ/膨張剤、着色料(ビタミンB2)、(一部に卵・小麦を含む) |